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離島に行く

ここはもう明日去る場所。
隣の島の人口は200人だという。
離島の暮らし が気になる。
せっかくだから行ってみることにした。

雨だ。
なんでもいい。行くと決めておにぎりを作ったのだ。

友人に島のことを聞けば
オットセイに似たおじさんと知り合いで、島周りクルーズしてくれるよって言っていたけど
どうやってオットセイおじさんと会うのだ。
確率が低い。。
情報無しに近い状態でフェリーに乗る。
ガタイのいい男性しかいない。
刺青。
・・・。
漁師さんかな、、、

ちゃんと座っていたので無事に島に着いた。
小雨になった。
港にオットセイみたいなおじさんがいる!
いや、そんな簡単にね。うん。
通り過ぎて地図を見る。
しかし道が分からない。
「観光ですか」
細身のタバコおじさんだ。
観光ルートを教えてくれた。

とりあえず歩く。誰もいない。
家ない。薮だ。
崖に着く。
バイクがとまっている。
誰かいるのか、、、

怖いので別ルートに変更する。
車がすごいスピードでバックしてこっちに向かってくる。
何だ一体。
確実にわたしに気付いていない。
あからさまに避ける。

再び人なき道を進み続け海際から藪の中へ。
蛇に会わないことを願う。
私が歩くたび鳥や虫が逃げていく。
人来ないんだろうな普段。
鳥が飛び立ってバットくらいの古枝が落ちてくる。
ここはお化け屋敷か。
天然お化け屋敷か。

展望台という名前の場所で休む。
出発しようと腰を上げると
大雨になってきた。
もう少し休めということか。
時間を見ればもう12時。
13時のフェリーには乗れないな。
そうなると16時までない。
気長に待とう。

雨がやんできた。
薮へ戻る。
高低差はあまりないが長々と排水溝がある。
以前、畑に排水システムを作ろうとしたことがあり、微妙に長くスロープを作ることは至難の技だと知った。この排水溝を作った人たちに敬意である。

キジが走って逃げる。
猫が振り向いて、逃げる。
ゲジゲジ虫が避ける。
人間でごめんなさい。

突然、グォーという音。
人間か!?
家だ!
この感覚、、冒険である。

その後、車が横切る。
道だ。
民家だ。
漁港が見える。

どうやら道をショートカットしたようだ。
13時に出発するフェリーが見える。
あと1分で出航じゃないか。
迷う。。。
プォーーー!!!
行きますよー!

フェリーが鳴った。
船員が怒っている。

これは乗らないとだな。
走って乗り込む。

時間は守ってください。
すみません。
フェリーに乗った。
帰ることになった。

オットセイおじさんが乗っている。
窓の向こう、海すれすれに鳥が飛んでいる。
よく見たら魚だ。
トビウオは「跳ぶ」ではなく
完全に空を飛んでいた。
飛行時間が想像をはるかに超えて長い。
飛ぶ理由を知りたい。

おとなしく座っていたら無事に港に着いた。
バスを待とうと待合室へ入った。
掲示板を見ていたら、オットセイおじさんがこっちに向かってくる。
どんどん近づいてくる。
待合室に入ってきた。
「おたく観光?」
はい、本日二回目。
そうです。
話をきけば、本物のオットセイおじさんだった。
街まで車に乗せてくれた。
質問大会の車内。
気さくな人だ。

こうしてずっと行動を共にしたおにぎりを家で食べる。

冒険した1日だった。



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